SUPPORT STORY
7,000万の赤字危機から、
なぜ「ロイヤリティゼロの支援」に行き着いたのか
現場の挫折と試行錯誤から生まれた、実践型支援の原点です。
燻っていた自分と、5年越しの覚悟
転職を繰り返しながら「このまま40代を迎えても明るい未来は見えない」という漠然とした不安を抱えていました。起業を口にすると100人中100人に反対される中、唯一背中を押してくれたのは、すでに起業して成功していた一人の先輩でした。
「やってみたらいい」。その一言を胸に覚悟を決め、5年間で600万円を貯金。セミナーや勉強会、FC説明会、専門家相談など、時間とお金を惜しまず情報を集め続けました。
寒空の下での開店と、駆け抜けた日々
飲食店の命である立地にこだわり、東京・埼玉・神奈川で物件を探し続けること2年。未経験ゆえの悔しさや不安を乗り越え、ついに12月10日、雪の降る日に1号店をオープンしました。
開店30分前には20人の列ができ、最初の3日間で約2,100名が来店。初月売上は670万円を記録しました。しかし実態は、朝8時から翌朝4時まで働き詰めの人手不足。倒れる寸前の自分を救ってくれたのは育ってきたスタッフたちでした。チームに支えられながら体制を整え、1年半後に2号店、その1年後には3号店へと展開を進めました。
7,000万円の投資、月100万円の赤字という試練
歯車が狂ったのは、建物の建設から手掛けた総工費7,000万円の3号店でした。本来なら最も売れるはずのオープン初日から過去最低の売上。毎月100万円単位の赤字を垂れ流し、他店舗の利益を食いつぶす危機的状況に陥りました。
2日間徹底的に落ち込んだ後、「絶対に立て直す」と腹を括りました。大家さんへの家賃減額交渉、原価やレシピの根本的な見直し、弁当や配達といった外販営業の開拓。現場で泥臭く改善を重ねた結果、わずか4〜5ヶ月で黒字化を達成しました。
善意で始めたフランチャイズと、直面した「ロイヤリティの壁」
自力でのV字回復をきっかけに、同じく赤字に苦しむ全国のFC加盟店オーナーから相談が寄せられるようになりました。そこで「赤字の店から無理にお金を取らない」という方針を掲げ、月商400万円未満はロイヤリティゼロ、看板替え(業態転換)も無償サポートする独自のFCを立ち上げました。広告やホームページを持たずとも、紹介だけで3年間に10店舗が加盟するまでに広がりました。
しかし、新たな問題が持ち上がります。未達の店舗からは感謝される一方、売上を伸ばしてロイヤリティを支払っている店舗から「払っている側と払っていない側で不公平だ」という不満や摩擦が生じるようになったのです。良かれと思って設計した仕組みが、オーナー同士の分断やネガティブな感情を生んでしまう。連日の話し合いと葛藤の末、私は大きな決断を下しました。
「FCそのものを解体し、ロイヤリティをすべて撤廃しよう」
反対意見もあり勇気が必要でしたが、決断したときの心は非常に澄んでいました。
「自走」を支える、現在のサポートの形へ
この失敗を経て行き着いたのが、現在の「開店サポート+必要な時だけの顧問契約」というスタイルです。
過剰な縛りや継続的なロイヤリティをなくし、立ち上げを確実に支えた後はオーナー自身が主体的に経営する。何か困ったことが起きた時だけスポットで頼れる形にしたことで、トラブルは一切なくなりました。
現在はラーメン店にとどまらず、唐揚げ店や居酒屋などの新規開業、ブランドチェンジ、FC脱退のサポート、資金繰り改善など、幅広い課題に伴走しています。
赤字を黒字に変えるのは決して簡単ではありません。しかし、現場の痛みを誰よりも知る当事者だからこそ、問題を徹底的に洗い出し、最善の選択肢を共に選び抜く伴走ができると信じています。